一週間だけ付き合って



「それって、西村君、あんたのこと好きなんじゃないの?」


「なんでそうなるのっ!」


もしかして由佳ちゃんって理解力悪すぎなんじゃ…。


「だってさ、好きじゃなかったら、遊びだったらあんたとその真っていう執事にヤキモチ妬く? 普通。」


「うっ、それはそうだけど…。
でも、西村君、奈美さんと…キス、してた。」


私がそう言うと由佳ちゃんは少し考えてから


「うーん、私には西村君の気持ちなんてわかんない。

でも、彩、あんたは自分の気持ちに正直になりなさい。

いい?自分の気持ちには嘘ついちゃダメ。後になって苦しむのは彩なんだから。」



「うん…」



「じゃあ、今日気持ち伝えなさい。」



私は頷きかける。でも、


「き、今日⁉︎ 」


「あったりまえよ。じゃあ早く伝えるのよ。
それより早くお昼ご飯!」



「お昼ご飯…?」



時計を見るとなんと、お昼時間が始まって5分が経っていた。


私、どれだけ話したんだろ。
でもそれを聞いてくれた由佳ちゃんにも感謝しなきゃ。

由佳ちゃんは本気で私の事心配してくれてる。