「それって、西村君、あんたのこと好きなんじゃないの?」
「なんでそうなるのっ!」
もしかして由佳ちゃんって理解力悪すぎなんじゃ…。
「だってさ、好きじゃなかったら、遊びだったらあんたとその真っていう執事にヤキモチ妬く? 普通。」
「うっ、それはそうだけど…。
でも、西村君、奈美さんと…キス、してた。」
私がそう言うと由佳ちゃんは少し考えてから
「うーん、私には西村君の気持ちなんてわかんない。
でも、彩、あんたは自分の気持ちに正直になりなさい。
いい?自分の気持ちには嘘ついちゃダメ。後になって苦しむのは彩なんだから。」
「うん…」
「じゃあ、今日気持ち伝えなさい。」
私は頷きかける。でも、
「き、今日⁉︎ 」
「あったりまえよ。じゃあ早く伝えるのよ。
それより早くお昼ご飯!」
「お昼ご飯…?」
時計を見るとなんと、お昼時間が始まって5分が経っていた。
私、どれだけ話したんだろ。
でもそれを聞いてくれた由佳ちゃんにも感謝しなきゃ。
由佳ちゃんは本気で私の事心配してくれてる。

