「おはよ。」
教室に着き由佳ちゃんに声をかける。
すると由佳ちゃんは心配そうに私のところに来た。
「彩、おはよ。
それより大丈夫? 西村君のこと。」
「あ、うん。それならもう別れたよ。」
「だからなの? 目が腫れてるのは西村君のことで泣いたから? とりあえず屋上行こう。」
「うん。」
あ、私目腫れてるんだ。
それだけ泣いたってことだよね。
泣きすぎてあんま記憶にないや。
「ねえ由佳ちゃん、私西村君が好き。
でもね、西村君は超大金持ちで婚約者までいて…」
屋上に着くと私は由佳ちゃんにポツリポツリとあったことを話した。
全部聞き終わった由佳ちゃんはなぜかため息をついた。

