朝、教室につくとマナちゃんが
私に抱きついてきた。


「彩ちゃん! 会いたかったよぉ!」


それに対して注意する由佳ちゃん。


「ちょっとマナ、毎朝、毎朝やめなさいよ。彩も困ってるじゃない。」


ふと私は周りを見渡してみる。



いつもと変わらない教室。

いつもと変わらないメンバー。

いつもと変わらない喋り声。


いまいち彼氏が出来たって実感わかないよ…。

チラリと西村君の方を見る。

でも周りの女子で見えなかった。

やっぱモテるんだな。西村君。



「…やちゃん、彩ちゃん、彩ちゃん!」



「へ? あ、ごめんボーッとしてた。」



私がそう言うとマナちゃんはため息をついて



「どうしたの、彩ちゃん。珍しいよ。
考え事? あ、もしかして昨日の呼び出し? どうだった? 告白だった?」




と興味津々に聞いてきた。



「え、と。ここじゃ話しにくいかな。」



私がそう言うと今度は由佳ちゃんが



「じゃあ屋上へ、、、GO!」



と言った。