「…俺だよ。なんで先行こうとしたの?たまたま俺が5分前に迎えに来たからよかったけど。」


「西村君…?」


そう、私を抱きしめていたのは西村君だったのだ。


「って、どこ行くの? そっち、学校じゃないよ?」


「俺の家。」


「家? って わっ!」


西村君は私をお姫様だっこして家へ歩き出す。


「西村君、やめて、恥ずかしい!」


「…。」


私がいくら抵抗しても西村君は無言のまま歩いていく。

そしていつの間にか西村君の家に着いて西村君の部屋に着いていた。