「あんた、明日また来い。この家に。 あと、俺の名前は野本 真。 真って呼べよ。」 「えー、でも年上だし…真さん。」 私がそう呼ぶと真さんはギロっと私を睨んだ。 うわ、怖っ! 「真って呼べ。」 ここは呼ぶしかないよね。怖いし…。 「…真。」 「それでいい。とりあえずもう部屋戻るぞ。多分、奈美…様との会話を見せてたことがバレるとものすごく怒られる。 あと、あんた涙拭けよ。」 「…うん。」 そう言って私たちは部屋へ戻って行った。