「ににに西村君!
とにかく家、家行こ!」


「ん? あー、そうだな。」


そう言って私たちは歩き出す。


「そういえば西村君って、どんな家族構成?」


「両親、俺、妹。」


「へー、妹いるんだ? なんか意外。」


「そうか? あ、もうすぐ家着くぞ。」


西村君の家ーー
ーーそれは私の家から5分で着くというものすごく近い家。

そしてーーお金持ち。


「うわぁ、大きい…って、本当にここ四丁目? 私が住んでるところと同じ市?
ってか、ここ日本なの〜〜〜〜〜っ⁉︎ 」


西村君の家は世界一大きいんじゃないかって思うほど大きい。



「入るぞ。」


「え、あ、うん…」


うわぁ、この家私の家の何倍だろ?