次の日の朝。

《ピーンポーン》


10時ぴったりに玄関チャイムが鳴った。


あ、西村君だっ!


髪の毛変じゃないよね?


身だしなみを鏡で確認してから、
西村君のもとへレッツゴー!


「行ってきまーす!」


ガチャ


「西村君、お待たせ。」


私が家を出ると西村君は少し不機嫌そうだった。


「西村君、どうしたの?」


「遅い。何分待ったと思ってるの?
でもーー」



西村君はそう言うと私の耳元に顔を近づけて


「でも、可愛いから許してやる。」


と言った。