いよいよ今日がデートの日。

ーーピーンポーンーー

玄関のチャイムがなった。


玄関を開けると案の定、西村君がいた。


って、西村君の私服初めて見た。
めっちゃかっこいいんだけど。


「はよ。」


「あ、おはよう、西村君。」


いけない、いけないボーッとしてた。


「じゃあ行くか。」


「うん。」


そう言って西村君は私の手を取って歩き出す。


「な、西村君、手…」


「ん? 手?昨日、お前が繋ぎたいって言ったから繋いでるんだけど?

あ、それともこっちの繋ぎ方が良かった?」


そう言って西村君は手を繋ぎ直した。


これって! こ、恋人繋ぎじゃん!


顔が熱い…。


なんとなく顔が赤いのを見られたくないから俯いていると西村君が急に止まった。