放課後。
西村君と下校中。
「西村君、手繋ぎたい。」
キャー、言っちゃった!
「…わかった。」
そう言って西村君は手を繋いでくれた。
「西村君の手、あったかいね。
この手好きだなぁ。」
「お前は無意識にそういうこと言うからすごいと思う。」
へ? 無意識? そういうこと?
どういうことだろ。
すると西村君は心配そうな顔をした。
「なあ、今日なんかあった?」
「な、なんで?」
ま、まさかマナちゃんのことバレてる?
「いや、なんか無理して笑ってるかんじだから。」
「え、な、何にもないよ?」
「ならいいけど。」
ヤバイヤバイヤバイ!
心配してくれるとか超胸キュンなんだけど!

