一週間だけ付き合って


放課後。


西村君と下校中。


「西村君、手繋ぎたい。」


キャー、言っちゃった!


「…わかった。」


そう言って西村君は手を繋いでくれた。


「西村君の手、あったかいね。
この手好きだなぁ。」


「お前は無意識にそういうこと言うからすごいと思う。」


へ? 無意識? そういうこと?
どういうことだろ。


すると西村君は心配そうな顔をした。


「なあ、今日なんかあった?」


「な、なんで?」


ま、まさかマナちゃんのことバレてる?


「いや、なんか無理して笑ってるかんじだから。」


「え、な、何にもないよ?」


「ならいいけど。」


ヤバイヤバイヤバイ!

心配してくれるとか超胸キュンなんだけど!