「それでマナちゃんが傷ついたんなら謝る。ごめんなさい。
でも、マナちゃんも謝ってよ。
私、マナちゃんのこと大好きだったんだよ? 信頼してたんだよ?
なのに、親友のふり、なんてひどい。」
私がそこまで言うと屋上の扉が開いた。
「はいはい、2人ともそこまでー。」
入ってきたのは…
「由佳ちゃん ! ? 」
だった。
「ったく、2人の帰りが遅いと思ったらこの様よ。」
「由佳ちゃん…いつから?」
私が聞くと由佳ちゃんは、うーん、と考えてから
「彩が『西村君が好き』って言ったところからかな。」
「最初からじゃん!」
「彩、落ち着いて。
それよりマナ、今まで親友のふりしてたんだって? サイテーはそっちよ。
それに彩は何にも悪くないんだからね。
マナ、あんたに魅力がないだけ。
あんたの彼氏もあんたと別れて良かったわ。だって、こんな性格の悪い彼女、私ならお断りだね。
彩、教室戻るわよ。もう授業が始まる。」
「へ? あ、うん。」
そして私たちは屋上をあとにした。

