一週間だけ付き合って


「それでマナちゃんが傷ついたんなら謝る。ごめんなさい。

でも、マナちゃんも謝ってよ。
私、マナちゃんのこと大好きだったんだよ? 信頼してたんだよ?

なのに、親友のふり、なんてひどい。」


私がそこまで言うと屋上の扉が開いた。


「はいはい、2人ともそこまでー。」


入ってきたのは…


「由佳ちゃん ! ? 」


だった。



「ったく、2人の帰りが遅いと思ったらこの様よ。」


「由佳ちゃん…いつから?」


私が聞くと由佳ちゃんは、うーん、と考えてから


「彩が『西村君が好き』って言ったところからかな。」


「最初からじゃん!」


「彩、落ち着いて。

それよりマナ、今まで親友のふりしてたんだって? サイテーはそっちよ。

それに彩は何にも悪くないんだからね。

マナ、あんたに魅力がないだけ。

あんたの彼氏もあんたと別れて良かったわ。だって、こんな性格の悪い彼女、私ならお断りだね。

彩、教室戻るわよ。もう授業が始まる。」


「へ? あ、うん。」


そして私たちは屋上をあとにした。