お昼休み。
「マナちゃん、ちょっといい?」
今から、マナちゃんに私も西村君のこと好きだって伝えるんだ。
「うん、いいよ。」
では、屋上へゴー!
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「で? 彩ちゃんどうしたの?」
私は3回深呼吸をした。
よし、言うぞ!
「あのね、私もその、西村君のことが、す、す、好きなんだ!」
い、言えたぁ。
私がホッとしているとマナちゃんはワナワナと震え出した。
「マ、マナちゃん?」
「あ、あり得ないわっ! サイテー!
なによ、それじゃあ親友のふりをしてた意味がわかんないわよ!」
”親友のふり”?どういうこと?
「あんた、どういうこと?って顔してるわね。いいわ、教えてあげる。
あんたは覚えてないだろうけど私達、中学同じなの。
あんたは、あんたは私の大好きだった彼氏を奪ったのよ!」
「なっ、奪ってなんか…」
私が反論しようとするとマナちゃんはそれを遮った。

