「マナちゃん? どうしたの?」

屋上につくとマナちゃんは深刻そうな顔をして私を見ている。


「マナちゃん…?」


「あ、ごめん、ボーッとしてた。」


「それはいいんだけど、どうしたの?」


私がそう聞くとマナちゃんはいつもだったら考えられないほど真剣な顔をして


「実は、私…西村君のこと好きになっちゃったの。」


と言った。


「へー、なんで?」


「えっと、さっきなんだけどね、
私、変な奴らに絡まれたの。
そしたら西村君が助けてくれたんだ。」


「ふーん、意外といい奴なんだね。西村君って。」


私がそう言うとマナちゃんはなぜか驚いた。