「奈美様、どうかなさりましたか?」 相変わらず他人行儀な真。 気持ちを伝えようと3回深呼吸をした後口を開く。 その瞬間、さっき考えついたフレーズを忘れてしまった。 でも、私の口は勝手に動く。 「大好きなのっ! 真が。 だからもう一度付き合って! これでダメならもう近寄らないし、話しかけない。諦めるから。 でも、まだ少しでも好きという感情が残ってるならもう一度付き合ってください!」 精一杯の気持ちを伝えようと叫ぶように言う私。 すると真が口を開いた。 表情からは何も読み取れない。