一週間だけ付き合って


放課後。


よし、安田さんたち帰ったね!


安田さんたちが帰ったことを確認してから西村君のところへ行く。



「西村君、帰ろ。」



「ん。じゃあ行くぞ。」



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「今から、どっか出かけるぞ。」



西村君はそう言って駅の方向へ歩いて行った。



「へ? えっ、うわっ!」



石につまずき転びそうになる。
だけど西村君が私をグイッと引き寄せたから転ばずに済んだ。


「あ、ありがと。助かった。」


ふう、怖かった。もし転んでたら大恥だったよ。


私がお礼を言うと西村君はニヤリと笑って



「じゃあ、後でお礼をもらうね。」



と言ってまた歩き出した。



お礼か…。まあ、貸しをつくるのは嫌だしまあいいや。

でも、お礼ってなんだろ?
あと、さっきの妖しい笑顔も気になる。



まあ、あとでって言ってたからあとでわかるか。