放課後。
よし、安田さんたち帰ったね!
安田さんたちが帰ったことを確認してから西村君のところへ行く。
「西村君、帰ろ。」
「ん。じゃあ行くぞ。」
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「今から、どっか出かけるぞ。」
西村君はそう言って駅の方向へ歩いて行った。
「へ? えっ、うわっ!」
石につまずき転びそうになる。
だけど西村君が私をグイッと引き寄せたから転ばずに済んだ。
「あ、ありがと。助かった。」
ふう、怖かった。もし転んでたら大恥だったよ。
私がお礼を言うと西村君はニヤリと笑って
「じゃあ、後でお礼をもらうね。」
と言ってまた歩き出した。
お礼か…。まあ、貸しをつくるのは嫌だしまあいいや。
でも、お礼ってなんだろ?
あと、さっきの妖しい笑顔も気になる。
まあ、あとでって言ってたからあとでわかるか。

