放課後。 私の家に着き、帰ろうとする西村君を引き止める。 「西村君っ、あの…えっと…」 「ん? どうした?」 私は3回深呼吸をしてーー 「なっ、なんで西村君は私に手を出さないのっ?」 ーー叫んでやった。 幸い、周りには誰もいなかったから聞かれなかったけど。 すると西村君はニヤリと笑った。 「何? 手、出してほしかったんだ?」 「なっ! 違…くわない…けど…」 私が言い終わるか言い終わらないかくらいに西村君は私を壁に押し付けた。