次の日。 「由佳ちゃん! キスされなかったよ。」 お昼休みになり、早速文句を言ってやる。 すると、由佳ちゃんは不思議そうな顔をした。 「は? されなかったの? そんなはずないのに…。 普通、好きな女の子にそんなことされたらキスどころか、押し倒しちゃうくらいの威力かと思うんだけど。」 そう言って悩み出す由佳ちゃん。 それを聞いて私はもしかして、西村君に嫌われてるんじゃないか。という不安が出てきた。