立ち入り禁止の女子トイレに連れてかれた私。
安田さんは私を冷たい視線で見て
「西村君とどういう関係?」
と聞いた。
私は負けずに
「安田さんに関係ないわ。
まあ、でも教えてあげる。
私達は付き合ってるの。」
ちょっと性格悪い子っぽく言って見た。
まあでも本当のことだしね。
「じゃあ別れてよ。」
予想通りの言葉が聞こえた。
「嫌。あなたに指図される覚えはないわ。」
私がそう言うと安田さんは
「別れろって言ったら素直に分かれなさいよ!」
と言ってやはり、予想通りのビンタ。
うぅ、痛いなあ。ほっぺがヒリヒリするよ。
「なにするの? 痛いんだけど。」
こう見えて私は気が強いんだ。
ここで泣くような女じゃないの。

