一週間だけ付き合って


うわ、落ち込んでる彩、超可愛い。

こんなこと思う俺はおかしいか?

いや、誰だってそう思うはずだ。絶対。


「分かればいいの。
じゃあ、部屋に行きなさい。ね?」


急に優しくなった彩の母親。

見ていると良い親なんだってことがわかる。


「うぅ…はぁい…。
にしむらくん、バイバイ。」


そう言って部屋に入って行く彩。


「西村君、ごめんね。本当。うちの娘が。」


申し訳なさそうに謝る彩の母親。


「いえいえ、全然大丈夫です。
…好きですから。」


最後にボソッと呟くと彩の母親は優しく笑った。


「ありがと。これからも、彩のことよろしくね。」


「はい、こちらこそよろしくお願いします。」


そう言ってペコリと頭を下げる。


「では、さようなら。」


頭を上げてそう言うと


「えぇ、また来てね。」


と見送られた。