本当よく寝るな。こいつ。 まあ、熱あるし、しょうがねえか。 「本当、無防備。熱があるにしても一応男が同じ部屋にいるんだぞ?」 そう呟いて彩の体のラインをなぞる。 すると彩はピクンと体を震わせてから 「…んぁ…ゃっ…」 と声を漏らした。 その声で我に返る。 「ったく何してんだよ。俺。」 これじゃ、寝込みを襲ってるだけじゃん。てか、起きたか? ーーよかった。寝ていた。 やべ。眠くなってきた。 少しだけ寝るか。 「おやすみ。彩。」 俺はそう言って眠りについた。