「に、西村君、リンゴ食べよ!」


「ん。食べる。」


私がリンゴを持っていくと西村君は
リンゴをちまちまと食べ始めた。


うわぁ、リンゴを少しずつ食べてる西村君、可愛すぎる!


「美味しい?」


「ん。おいし。」


なんか、西村君が小さい子に見えるのは私だけ?


「西村君、可愛すぎる…」


思わず呟いてしまう。

わっ、やっちゃったぁ。西村君、聞こえてないかな?


チラリと西村君を見ると西村君はリンゴをむしゃむしゃと食べていた。


よかった。聞こえてなかったんだ…。


ほっと胸を撫で下ろす。


でも次の瞬間、西村君はボソッと

「お前の方が可愛いっつーの。」

と言った。


うん、これは聞こえなかったふりをしよう。