私がそう思いながら斜め後ろを歩いていると西村君が私の肩を抱き寄せた。 「うわっ。な、何?」 「なんで後ろ歩いてんの? 隣歩けよ。」 なんでって、そりゃあ 「私なんかが西村君の隣を歩いていいのかと思いまして。」 「いいに決まってるだろ。 ーーもし隣歩かなかったらキスする。」 そう言ってニヤリと笑う西村君は 悪魔にしか見えなかった。 って、私が怪我をした時に指の血を吸って顔を赤くしてた人とは思えないっ! 私は急いで隣へ行く。 しばらく歩きあと少しで私の家に着く。