一週間だけ付き合って


「あー、少し赤いな。」


そう言って私の頬をよく見る西村君。


そしてーー


ーーペロッ


「…ひゃあ」


私の頬を舐めた西村君。


「に、西村君⁉︎ 今、何したっ⁉︎ 」


一気に顔が赤くなる。


「何って、消毒。」


消毒⁉︎ 消毒で舐める? 普通。


「消毒…消毒って…」


「うん、消毒。
それより、俺ら閉じ込められてるんだけど。今。」


「うっ…でも、あとで安田さんたちが迎えにくるって。」


私がそう言うと西村君はニヤリと笑って


「うん言ってたね。

で、迎えに来るまでは何する?
俺ら今密室で2人きりなんだけど?」


と意識させるようなことを言う。


「な、な、何もしない!」


「あれー? 顔真っ赤だよ?
何想像してたのかなあ? 彩ちゃん?」


からかうように笑う西村君。


「何も想像してないもん!」


「ふーん? ならいいけど。」


意外とあっさりと引き下がった。