次の日の昼休み。
また安田さんに呼び出されて体育館裏へ行く。
「おまたせ。何か用?」
「何か用? じゃないわよ。
早く別れなさいよ!」
昨日、私は柔道黒帯って教えたのに(嘘だけど。)強気で言う安田さん。
「なんで? 別れる意味ないじゃん。
それに、私にこうやって呼び出すより、自分で西村君にアピールした方がいいと思うけど? 私は。
それに、こうやって呼び出して陰でいろんなこと言う人を西村君は好きにならないと思う。」
「うっ、うるさいわねっ!」
ペチンーー
安田さんが私をビンタする。
何この人。私安田さんにビンタされるの2回目なんだけど。
「早く別れなきゃこんなんじゃ済まないわよ。」
そう言って立ち去る安田さんたち。
ーーなんか私、負けたっぽくなってない?
そう思いながらも私も教室へ戻った。

