どれほどの時間が過ぎていただろう
顔をあげて、そっと振り向いたその先に、力無い希里斗の微笑みがあった
目に光る涙は、今にも零れ落ちそうなほど溢れている
希里斗もまた泣いていた
私が原因であったことに、疑いの余地はない
見せる強さは、繊細なほどはかなかったのだ
当然だと思う
それが普通なのだと思った
夢や希望、喜びや優越感
私達の力となるべきものは全て、生の上にこそ成り立っている
すべての前提には必ず命がある
希里斗は知ったのだ
告げられてなお生きているのだ
前提となるべき、その命の終わりを
欠けることの許されない命の重みが、ただ深い哀しみとなって私達を取り巻いていくのを感じた

