「中へ入ろう」 静寂を破った、私のすすり泣く声がおさまるのを待って、一人が言った いくらか落ち着きを見せる希里斗も私に手を差し伸べ、一人で立ち上がり、誰の助けも得ようとはしなかった 同情を拒む希里斗のプライドか、あるいは他の理由があったのか 薄暗く続く階段に、私達7人の影が並ぶ やがて地下室にたどり着いた時には、眩しさに少し目がくらんだ 動向を目で追ったが、何事もなかったように振る舞い、希里斗は先程と同じ場所に腰かけた そして、誰よりも最初に言葉を口にしたのも、希里斗だった