日本暗殺

毎日が怖い。迎える明日も。すべてが怖い


希里斗はそう言った


人は、私達は、何を求めて、何を願って生きるのだろう


男達が残したいくつかの言葉を思い出す


価値観下げただけの幸せ


楽しければそれでいいと、娯楽を求めて今を生きる


悲劇に泣いて、でもどこかでは、他人の悲劇を好み、生きる…



男達はそれを醜いと言った


確かに、そのように結論づけてしまうことで、醜いと感じるのは事実だ


求めるものは何なのか。願うその先にあるものは



わからなかった



でもこの時私は初めて、すべての存在には必ず何か意味があるという言葉の重みを心に捉え、そして感じ始めていたのかもしれない