磁力の糸でもあるかのように希里斗に惹かれた私の心は、もはや引きちぎることは不可能だ そう。現実は、運命は、物語のように優しくはない 怨んでも、憎んでも、罵っても、決して思い通りになどならないのが現実 飾ろうとしても、汚れるのが現実 それがどんなに残酷でも、変えられないのなら受け入れるしかない 生きるなら… その時、何故かふと思い出した翼の歌は、優しいかけらもないままに、虚しく、悲しく、私の心に響いて消えた