過去の私は、
リビングにお菓子を取りに行くと言って、
席を立った



「雅、」



さくらちゃんは
少し寂しそうに私に喋りかけてきた



「雅は、夢を実現してるの?」

「…うん」

「未来の私はきっと、言えてないかもしれないけど、」







さくらちゃんがいいかけた瞬間、
大きな風が吹いて、
思わず目をつむった。











目をあけた時には、
現代の自分の部屋に戻っていた