家に帰った後も 女の子の一言は脳裏に刻まれたままだった 私は何か間違えてきたのだろうか そんなことを考えながら マンションの最上階の角部屋からの夜景を眺めていた ━━━ピーンポーン 静かな部屋に鳴り響くインターホンの音 やっときた、と胸を踊らせながら 少し重い部屋のドアをあけた 紙にサインをして そのダンボールを受け取った 私はその中身を知っていた。 事務所から毎月届く、 大量のファンレターとプレゼントだ。