俺は結城 時雨。


自分で言うとか寒気がするけど、まぁ、モテます。


まぁ、彼女はいたことなくて、好きな人がいる………。



んだけども。



その子が、なんとも鈍感。



美少女だから、告白もすごいされるらしい。


ちなみにこれは楓が教えてくれた。



楓っつーのは俺の幼なじみで、相談に乗ってくれたりと、結構役に立つ。




今日も、相談を……………するわけではなく。




脅され、俺の好きな人について話すことになった。




まぁ、もうすぐしたら来ると思うんだ……けど。




ぴんぽーーん




………………ぴったり来た。




「はいはい、今行く。」




「ねぇ、もう少し早く出てよ。」



「これで急いだ方だから。」



こいつが楓。


偉そうなのは元から。



「そーいや、氷雨(ひさめ)さんは?」



「あー、いるよ?明日から学校…じゃなかったかな?」



氷雨っつーのは、俺の双子の姉。


超美人で、日本にいた時は1日一回告白されるくらい。



ただ、昨日まで外国に旅してて、全ヶ国の言葉を話せるようになったらしい。



まぁ、天才。


勉強しなくても100点は取れてたから。



で、明日から学校に来るらしい。



「ふーん。また大人気になるわねぇ。」



「まぁね。モテるだろうし。」



「で、今日はいるの?」



「うん。クッキー作ってた。」



氷雨はかなりの甘党で、料理が得意。


だから、よくお菓子を作っては食べている。



「おー!相変わらず得意なのね!」



「多分もうすぐで出来ると思うけど、食べる?」



すると、楓の目がキラキラと輝く。



「やった!氷雨さんの作ったものは全部美味しいんだよね!」



「じゃ、立ち話もあれなんで、リビングへどうぞ。」