思わずそう叫ぶと、日向は「うん!告白っっされたんだよ!」と嬉しそうに言った。


は?なんだよそれ。


「誰?」


それから日向は、聞いて驚け!とでも言うように自慢げに胸を張りながら、


「なんとあの月下風也君!!」


と言った。


…月下風也?


「寝言は寝ていえ馬鹿日向」


無駄に人の寿命を縮ませるのを止めてくれ。


日向は「…ほぇ?」と小さく呟き、きょとんとした目で見つめてくる。


全く。どこまでも人騒がせな奴だ。


「聞いてほしい重大な話があるとか言うからわざわざ貴重な時間を割いてやってんのに。こちとら期末勉強で忙しいんだよ(怒)」


そう。実は今度の期末テスト、赤点を取ると大変なことになるのだ。


なんと夏休み返上で補習やら追試やらが入ってくる。

けして冗談にも頭がいいとは言えない俺。


実を言うと最近、三食飯を食う暇でさえ、惜しくなるほどの焦りよう。