ー…いつからだっけ?


“姉”として見れなくなったのは。


あの時からかな。


うん、きっとあの時からだ。


「うきゃーっ太陽太陽たいよーっっ」


「…うるせぇな。大声で人の名前を連呼するんじゃねぇよ」


俺はソファーに寝転びながら奇声を発している姉・日向を横目でじろりと睨んだ。


夕食後のリビングにて。


俺はソファーに腰を下ろしながら、ぼんやりと考え事をしていた。


…期末、勉強しないとヤバイな。


それは1ヶ月後に行われる期末テストのこと。


今回は範囲も広いし、早めに勉強しとかないと。


「告白なんて初めてされたなぁっっ」


「…」


そう早めに、


「…」


早めに…


「…はぁ!?告白ぅ!?」