あ~あ。太陽君ってばあれじゃ嫉妬まるだしなの丸わかりだよ?


俺は今までにないくらい面白そうな展開に、顔の頬が完全に緩みっぱなしになっていた。


「…日向ちゃんって呼ぶな」って(笑)


まるで自分の彼女が別の男に名前呼びされてヤキモチ妬いちゃった彼氏みたいだよ?


しかもかなり子供っぽい。

「瞬ー何笑ってんのー??」


楽しそうにしている俺に気づいたのか女の子たちが近寄ってくる。


そしてその中の一人が俺の首に腕を巻き付ける。


香水臭いなー、なんておもいつつも、キスをねだる女の子たちに軽く唇を落とした。


「面白いことがあったんだ」


「面白いこと?私もしたいー」


「私もー」


甘えるように抱きついて来る女の子たち。


だけど俺は軽く女の子たちを自分から、離した。


ダメだよ。


今からが見ものなんだから。


他の子たちに邪魔されるなんてもったいないじゃん?

(シスコン弟vs二重人格王子…ってところかな)


俺は不思議そうにしている女の子たちに一瞬ふっと微笑んでから、立ち上がった。