「ふ~ん。そうやって俺に負けた事認めないんだ~。」


視界に見たくないものが写る。



「負けてないよっ!少なくともシュートは一本も入ってないもんっ!」


「ドリブルの速さは負けただろ?」


「そ、それは…」


否定出来ない。速かったのは事実だから。


「早くどっか行けっ!麗佳ちゃんの前からきえろっ!」


「はいはい、分かったよ」


浩太ありがとう。


…また通りすぎる時に笑った…


何を考えてるの?


やっぱり怖い。


「早く帰るぞ。」


琉生のその言葉で私はハッとした。


考え混んでいたことが全て吹っ飛んだ。



こんなの考え込む事じゃないじゃん。


考えない方が良い


そう思った。