……ん…?


ここは…?


目を開けると保健室の天井が見えた。


保健室か……


横を見ると、蓮がスヤスヤ寝ていた。


私、倒れたんだ…


蓮が保健室に運んでくれたんだ…


かわいい寝顔…


「…ありがとう」


「…んっ………麗佳っ!良かった、起きたんだ…!」


私の手をずっと握っていてくれたんだ…


「手……」



「ん…あっ!ごめんっ!」


「あっ、離さないでっ!」


「…え?」


「蓮の手、暖かい。安心する。」


私、何行ってるんだろ…
でもこれで良いんだ
安心する…


蓮はもう一度手をギュッと握ってくれた。


「ごめんね、迷惑かけちゃって…」


「そんな事ないよ。迷惑なんかじゃない。昔っから麗佳は弱い体なんだ。それはしょうがない事じゃん。どんなことがあっても俺…俺達は側にいるから」


「…そんな事言われたら、また涙出てきちゃうよぉ…」


突然、私は温もりに包まれた。


「泣いてもいい、怒ってもいい。俺は麗佳を守るから。」


グスッ

また、涙出てきちゃった…


蓮の肩が濡れちゃうよ…


「ありがとう…蓮っ」