「良ー！！お前、何してんだよ！」

寝てたら、いきなり天楽に叩き起された。まあ、そりゃそうか。今の俺の状態。
芽衣を抱きしめたまま、爆睡していた。芽衣は、まだ寝ている。

「付き合い始めたの！」

と言うと、天楽は、とても驚いた表情をして、声を潜めて聞いてきた。

「マジで？」

「うん、マジ。」

そんなやりとりを続けていたら、芽衣が起きてしまった。

「芽衣？良と付き合うことになったの？」

天楽が聞く。すると、芽衣は顔を真っ赤にして、頷いた。

「そっか！おめでと！！！」

天楽は喜んでいる。自分のことじゃないのに、本当に天楽は優しい。
次は俺が、天楽の恋を応援しなきゃな。

「んじゃ、晩飯食べるぞ！」

元気な天楽の声で俺たちは、夕食を食べ始めた。