そういえば、俺がこの厄介な病気になったのも、小学五年の時だった。

宿泊学習の時。いきなり部屋で倒れて、病院に搬送された。病院の先生は、

「発作症」

なんて、ややこしいことを言っていたけど、その時わかったのは、自分の体が弱いしということだった。

それ以来、天楽は、ずっとそばにいてくれている。倒れたら、天楽が運んでくれる。

でも、昨日だけはちょっと違った。

つまんないことでケンカをして、天楽は先に帰っちゃったんだ。

ついてない日はとことんついてない。部員が帰ってしまったであろうときに、発作が出てしまった。

その時、目の前に芽衣がいて、倒れ込んでしまったんだ。