男どもの不毛な争いを横に、私と杏ちゃんは話していた。

「芽衣ちゃん、今日、ずっと高野の部屋にいたでしょ」

「えっ、まあ、そうだけど…」

「ねぇ、何かイイことあった?」

「はぁ!?」

あ、やば。声、でかかったかも…良くんと天楽くんが振り向いてしまった。