次に目覚めると。知らない部屋にいた。

「ああ、起きた?」

私の顔を覗き込む2人の男の子。天楽くんと良くんだった。

「ごめんな、芽衣。大丈夫か?」

良くんはかなり落ち込んでいる。

「まったく…隣の部屋で良かったぜ。気を付けろよな、良。芽衣、ここが何処かわかるか?ここは、良の部屋だよ。」

そうだった。良くんをかばって、私が頭をぶつけてしまったんだ。

「えっ、今何時!?」

ふと気がついて飛び起きると頭を強烈な痛みが襲った。

「いったー…」

思わず、頭を抱え込んで、うつむいてしまう。

「「無理すんなって!!」」

2人の声がハモった。

「今日は、良も芽衣も学校休め。俺が、上条先生に言っとくから。んで、ここで寝てろ。」

お言葉に甘えて、休むことにした。