良くんの部屋に戻ると、良くんは起き出していた。

「あれ、大丈夫なの?」

「うん、まあ、大分良いから。」

それでもまだふらふらしている。

「いいから、寝てなよ。また、さっきみたいに倒れちゃうよ。」

もっと早く言えばよかった。ふらふらしていた良くんの体が後ろ向きに倒れてしまったのだ。

受け止めようと、体の後ろに回り込んだが、なにしろ、今回は全体重がかかっていた。
わたしも、、巻き込まれて、頭を床に思いっきりぶつけてしまった。

その音を聞いて、良くんの隣の部屋の人がやって来た。

あれ、天楽くん?

思考回路が停止し、私はゆっくり、意識を手放した。