もちろん間に合わなかった。

「あぁ、わかってたくせに…」

携帯を見るとメールが一件。

奏多からだ。

『一緒に卒業できなくてごめん。
本当は卒業したかった!!
今までありがとう。
菜由に本当に支えられてきた。
これからはお互い別々の道だけど
頑張っていこうな!!
じゃあ、元気で』

奏多らしい…。

「あはは……」

涙はそれでもこぼれる。

大好きだったよ…。