あなたがクズな男でも。

.




[そろそろ風呂入って寝るわー]



そう呟いて、脱衣所へ行って服を脱いで風呂に入る。



「はぁーっ」


お風呂がちょうどいい温度で、とても落ち着く。



私の習慣なのだが、私は湯舟で今日あったことを振り返っっている。

あー...沙織がまた同じこと言ったわ。


本当にやりたいならとっくの昔にもうやってるよなー。


どうせ沙織もそんな本気でなりたいなんて思ってないだろうし。


あの人は歌い手になりたいんじゃなく、Yu-maに会いたいだけだろ。



Yu-maに会いたいか。

沙織はめちゃくちゃ可愛いし、プリクラアイコンでリプライ送ってたら

そのうちYu-maも覚えてくれて、リプライ返したりするんじゃね。


んで、それ続けたらDMくれたりして。


LineのIDくらいなら、うまくいったら教えてもらえるんじゃね。


私は無理だけど。


どうせYu-maだって可愛いファンの子とあれこれしてるだろうし。




Yu-maをDisってるわけじゃなく、けったろだってそうだろ。




Naokiがファンのメアドめちゃくちゃ持ってるっていうのは有名だし。




なんで私好きな人のアンチサイト平気で見ちゃうんだろうな。


わりと気になって一週間に一回はチェックしてる気がする。




なんか...自分の好きなものが人にどう思われてるか気になるんだよなー。


自分の意見はしっかりしてると自分では思うけど

人に言ったことないし、それわざわざ言って人に嫌われるのは面倒だし。




結局、私は要領だけ意識してる冷たい人間なんだよな。



別に嫌いじゃないけど。




そろそろ出よう。


.