「なぁ気が変わった?」

「全く」


「そっか薄鬼の姫になれよ!」

「嫌だ」

「なんでだよっ」

「そもそもさぁ
薄鬼を潰そうとした奴を薄鬼の姫にするとか馬鹿にも程があるわ」

「でも皆お前のおかげで変わったぞ!
薬もやめたし身売りも辞めた」

「あっそ
だから?」

「お前のおかげで俺たち普通に戻った」

「何が言いたいの?」

「恩返しがしたい」

「いらない」

「何でそんなこと言うんだよっ」

「私は、仲間って言う単語が大っ嫌い」

「お前を守りたい!」

「私を何から守ってくれるの?
私は、強い!
襲われたってそいつを殺せばいい話だ」

「俺たちは、お前を過去から守りたいんだよっ」

今までで黙ってた黒髪のメガネが言った

「余計なお世話だ」

「なぁ
俺たちの姫になれよ」

「やだね」

「なぁ!」

「もう、ほっといてよッ」

「っ!……」

「私にこれ以上関わらないで」

「でもっ」

「これ以上関わったら殺すわよ」

「っ!」

「分かった?」

「最後に一つだけ」

「何?」

「何であの時俺たちを追いかけてまで殺さなかったんだ?」

「こいつらは、殺さなくていいと判断したから」

「どう言うこと?」

「お前らを殺して欲しいと依頼して来たのは、30歳ぐらいの女だった」

「…………」

「そいつは、お前らに何度も薬を売られ金を取られたと言ってた
倉庫に乗り込んだ時
,こいつらは、変われる,
と思った」

「えっ?」


「だから殺さなかったんだ
お前らの手下も誰1人死んで居ないはずだライもそれは,分かって居た」

「ライ?」

「私のパートナーだ」

「そいつは、信用してんの?」

「さぁどうだかな
…これ以上は、教えられない
じゃあな」


「姫になること考えとけよ!!」

「私はならない」

それだけ言ってた
家に帰った