───夜───

今夜はロビンが不寝番だった。

甲板にはブルックが一人、立っていた。

ロビンはブルックの近くへ行き

「昼間のこと、気にしてるの?」と

問いた。

「私、ルフィさんの仲間になれたとき、とても嬉しかった。

やっと一人じゃなくなる、また、海に出れる。

新しい仲間たちと笑って、ご飯食べて、寝て。

私にはどの思い出も、忘れられない素晴らしい物となりました。

しかし、その思い出をルフィさんは綺麗さっぱり忘れてしまわれた。」

ブルックは悲しげに答えた。

「でも、それは───」

ロビンは励まそうと言おうとした。

仕方がないと。

でも、これは仕方がない、ですむものじゃない。


─────言葉を飲み込んだ