「全然興味無いですけど」
「春子、敬語使ったら罰ゲームな」
「は?なんで」
イケメンを睨み付けると、楽しそうに「なんでも」と答えた。
なんかこの人、本当ムカツク。
生理前よりイライラしながら窓の外に視線をそらして深く深呼吸する。
落ち着け、私。
店長、こんな人が初恋とか見る目なさすぎ。
「春子、それ癖?」
「え?」
「眉間にしわ寄せんの」
私の眉間をツンとつついて私の顔を覗きこんだ。
癖じゃないわ!
アンタのせいだっつの!
名前呼ぶな!
こっち見るな!
クソイケメン!
「運転に集中して下さい」
「いや着いたし」
そう言って車を降りるイケメン。
まじで。
まじで!
むかつくんですけど!
