もう、無理っ…

完全に白旗を上げてる私に気付いたのか、奴が私の身体を支えたまま離れる。


「ギブアップ?」
「…ロリコン」

私の第一声はコレだ。

なぜいつまでたっても憎まれ口なのかは自分でも理解出来ない。
勝ち目が無いと分かっときながら、石ころ投げる程度の反撃をしてしまう。

「本当、可愛いくねーな」
呆れたように笑う悪魔の胸をドンドン叩きながら体をよじる。

「はーなーせー!」
「もう1人で立てるの?春子ちゃん」


げっ、ばれてるし。

当たり前でしょと声を張りながらも、まだ実は全身麻痺してるみたいな状態なんだけど。

「お前の体重、8割俺が支えてるんだけど」

ですよね。

くっそー。コーヒーに蜂蜜入れるなんて馬鹿みたいな事誰が考えたんだよ。
本当馬鹿。
バカバカバカ!私!

でもこれ位しか仕返し考えつかなかったんだもん。


不貞腐れて顔を背けると、また馬鹿にしたみたいにあいつは笑う。

むかつく。
ムカつくのに何しても敵わない。


「可愛いなお前」
「馬鹿にすんなロリコン」

口だけは達者。

私の為にある言葉だな。