私の大好きな和やかな時間がこの悪魔によって1日のうちで1番嫌いな時間になってしまった。


「オマタセシマシタ」

嫌味な位棒読みでコーヒーを乱暴にテーブルに置く。

「アリガトハルコチャン」

奴もまた嫌味な位棒読みで私にわざとらしいスマイルを向ける。

「小春です!」
「あ、敬語」
「なっ」

まだ続いてたの?そのゲーム。

先日の奴の家での出来事を思い出して思わず赤面する。


「罰ゲームだな」


私にしか聞こえない位小さな声で呟いた。

私からすれば死刑宣告も同然で。



「無理!」


手に持ってるトレンチを盾にしながら後退る。


コーヒーを飲み干した悪魔は私の横を通り過ぎ「ミツ、またあとで」

そう言ってお店を出た。



「はーいいってらっしゃーい!」



マタアトデ。

って?