Marius−マリウス−後編

鬱蒼とした樹海の他には、何も見えな空間で、ケンペクトは立ち上がると今度は足元から地面をゆっくりと見渡した。
「っ!」
ケンペクトは少し先に横たわったニシキアスの姿を見つけ、駆け寄った。
「ニシキアス様っ」
ケンペクトはニシキアスの肩に手を掛け、囁く様に声をかけた。
「ニシキアス様」
「…う」
ニシキアスは意識を取り戻し、目を開けた。
「………ケンペクトか?」