我慢ができなくなって、顔を上げようとした瞬間、ガタンという音と同時に額に激痛が走った。

「いった!!!」

寝起きの寝ぼけた頭でも理解できた。

机に額をぶつけたって、そして、誰かが蹴りあげた机だってことも。

「何すんだよ!!!」

机のすぐそばにいる人に向かってあたしは怒鳴った。



「そこ、俺の席。」