「…行くか」

声に出すのは私の癖。

言霊を思っているから。

宿題をやりたくないと思っても宿題をやると口にするとしょうがなくやれる。

うざい、きもい。そんな言葉を言われれば確かに傷つくから。

だから私は言葉を大切にしている。

私、桜宮 奏の才能は言葉。こう見えて小説家。
今日からこの学校の生徒。
受かったのは運が良かっただけなんだろう。